ヤクザと私

入院生活は毎日暇なもので、こうやって意味の無いブログを二日連続で書くこともまったく苦になりません。
意味の無いツイッターにも四六時中粘着していますが、こうやって意味の無い長い文章を書くことである程度思考の整理をすることができると思い更新する次第です。

今回は病室のヤクザについて書こうと思います。
と言っても本当にヤクザかどうかは分かりません。短髪を金色に染め、身長は180センチをゆうにオーバーしているでしょう、体重は80キロくらいかな。とにかく大きくて怖い。声もデカく、歳のわりに(看護婦曰く48歳とのこと)落ち着きが無く、看護婦をいじめるのが趣味(本人談)のようです。

病室での情報収集の核を担うのは盗み聞きです。とにかく耳を澄まし、彼らの情報を注意深く採集します。また、看護婦と仲良くなると彼女たちはポロリと患者の個人情報を漏らすものですから、これも重宝しています。そんなこんなで彼についてわかったことは大きく4つあります。

1つ、彼は定職についていない。
これは前回登場したおフェラDQNとの会話を盗み聞きしてわかったことです。おフェラDQN「ヤクザさん、お仕事ってなにやってるんすかぁ?」ヤクザ「んなもん…去年まで…やってねぇよ!?」ふむ…今年はやっているかの如くですが多分40も後半まで無職だった人間を雇う企業は無いでしょう。ここから無職であると推定できます。
2つ、彼は結婚していない。
奥さんと思える人物がお見舞いに来たところを一度も見たことがありません。ときどき20代くらいの男性が数人お見舞いに来て彼らのことを「若い衆」と呼んでいることから、ヤクザが極めてヤクザに近い存在だということが推定できます。一度退院する直前、何か金属のようなモノを研ぐ音がベッドから聞こえてきたのですが、あれは一体何だったのでしょうか。
3つ、毎日電話する相手がいる。
彼は不思議なほど毎日長電話をしています。毎回看護婦の話をしています。なぜか彼は看護婦の勤務シフトを完全に把握しており、「ナベちゃん(ヤクザが看護婦につけたあだ名)は今週金曜の夜勤からシフトは言ってるから云々」などと電話口の相手に話しています。暇さえあれば多摩川でバーベキューをしたり、居酒屋で飲んでいるようです。
4つ、なんかの社長の息子かもしれない。
これは看護婦の推測ですがかなり怪しい気がします。この歳で定職にもつかず、それに加え特にお金にも困った様子も無く入院生活を誰よりもエンジョイしているようですから私も彼が裕福であるとは思っていますが。プロ野球界にコネがあるらしくやたらとサイン入りボールやユニフォームを病室に飾っています。うーん…それと社長の息子とは関係あるのでしょうか。現在調査中です。

退屈な入院生活ですが、このような変り種がいると生活に艶が出るものです。現在の私の病室には何の変哲も無いつまらない雑魚リーマン二人が新しく入院してきてしまい、ツイッターでのネタも尽きかけています。つまらない彼らには早々に退院してもらい、愉快な仲間たちが来ることを心から願っています。

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