珍世界より


星井ひょろです。今回はヤマト運輸の仕分けのアルバイトに行ってきたのでそれについて書こうと思います。アルバイトと言っても週何日とか決まっているものではなく、派遣でその日だけ入る感じのやつです。

集合場所は夜の品川駅。交番前を見ると年齢は20中頃~50代くらいでしょうか、その瞳に光はなく、出で立ちはどこか貧乏そうな男女が数人手持ち無沙汰に並んでいたため「これだ!」とひと目で分かったほどです。

数分がたち、派遣業者の社員が到着、点呼を取ります。その後場所を移動。品川駅高架沿いに白いバス数台とざっと200人はいるでしょうか、たくさんの陰気な人間たちの列がありました。

バスに乗り込みますが全員無言。時折聞こえる咳き込む声と薄暗い車内はまるで死地へ赴く者達の集団…アウシュビッツに送られるユダヤ人のような…車内には白髪に老眼鏡、もう70歳にはなってる爺さん、何語かわからない言語を話す外国人カップル、腐女子カップルなど多種多様な底辺たちが詰め込まれていました。

20分ほどでヤマトのベースに到着、まずは備品置き場でシューズ、ヘルメット、プロテクター(すね当て?)を受け取り食堂でこれらを装着します。シューズはもうボロボロ、水に浸したボロ雑巾のような悪臭を放っています。この派遣のオヤジたちが春夏秋冬履き古した靴です、臭くて当たり前です。

今回はメール便の仕分けのため、少人数で作業場に移ります。三段ラックの一段に3つずつ、合計9つの箱を設置します。一つ一つに配送地域のラベルをかけ(例えば一番上の左端には三鷹・武蔵野・練馬のラベル)これらにぐちゃぐちゃになって運び込まれてきたメール便をひたすら仕分けます。

午後10時から午前6時までの作業ですが、まずは日付が変わったところで一旦休憩、その次は上記の仕分けをさらに細かく、例えば港区・大田区・新宿区と分けていきます。

ひたすら作業をしながら時間を立つのを待ちます。最後に時間を確認した時から30分は経ったか!?と時計を見るとまだ2分しか経っていなかったり、ヤマト社員のゴミを見るような目、少しでも動きが遅いとめちゃくちゃに怒鳴られます。そりゃそうですよね、配送ベースにいる仕分けしかできない人間でも正社員ですから。派遣のゴミなんかより立場は上ってわけです。残酷な世界ですね。

ひたすら仕分け続け、朝日が登る頃に作業は終了。ヤマトの社員にゴミのような扱いを受けながらベースを後にします。一仕事終えたあとに朝日が見えるこの感覚、就職してからは味わいたくないなぁと思いました。

交通費は支給されないので往復1000円を日給から引くと時給換算で800円ほどのお仕事でした。もう一生やりたくありません。

(おしまい)

コメント

  1. こんな環境でバイトしたらひょろまさの病状悪化しちゃうね。

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  2. 病状?脚の怪我のことですか?

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